2017.4.15~17 かぞくのリトリート

「家族」

その世界が、とても守られた、安全な、あたたかな場所だったら。
その願いが叶ったのは子供のうちじゃなく、大人になってからだった。


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Noah's Arkという、美しい静けさと清らかさ、祈りに満ちた大きなおうち。
両親のような強い結びつきを感じる二人の先生のもと、このおうちに帰るたびにいつもの人たちと、そして新しい仲間に出逢う。
「再会」という方がしっくりくるほどの出逢い。
あたたかい大家族。


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学んで、遊んで、食べて、掃除して、種まきや収穫をして、散歩して、歌って踊って、お話しして、お祈りして、お風呂に行って、眠って。

あぁなんて幸せなんだろうと思うとき。
比べて落ち込んだり悲しくなったり、自分を責めるようなとき。
子供みたいに騒ぐとき、静かに祈るとき。
繋がりを感じるとき、切り離されたように感じるとき。
癒し、癒されるとき。
抱きしめてもらうとき、叱られるとき。

さまざまな感情や出来事を、大きな愛のもとで、とても護られた空間の中で経験できたことが、私を癒し導いてくれた。
自分の中に「大丈夫」という感覚がだんだんと根っこを伸ばしていくのを感じた。

安心して泥んこになれること、安らげる場所があること、抱きしめてくれる人たちがいること。
これは今とこれからをいきいき生きていくのにとても大切なことだった。


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「かぞくのリトリート」

自分のこと、実際の家族のこと。
私はそれらを見つめ直したい時期を迎えていた。
もう一歩深く見つめられるかなというところまでやっときた。
今回ここに集ったみんながきっとそうだった。

大きな変化の時。
私は一体どんな種を授かったんだろう。
どんな栄養をもらって育ったんだろう。
何を与えてきて、これから何ができるだろう。

大人になって与えられたノアという大好きなおうちと家族の中で、それを深く見つめ直してから次に進みたいと思った。



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3日間、私たちは笑いと涙いっぱいに、みんなの歴史と今をとことん深く感じて打ち明け合って見つめ合った。
母の世界、父の世界、私の世界、渡されたもの。
聴きながら話しながら、お互いの中からいろんなものを引き出しあっていたように感じる。

恥は味にも感じられ、
嘘は真実を浮かび上がらせ、
憎しみは愛と祈りを生み、
悲しみは寄り添う力を引き出し、
後悔は今を大切に歩む知恵に変わって。
それぞれの歴史の中から見出した光は、希望と励みに。

ひとりひとりの生い立ち、その全てのことの根っこをよく見つめてみたら、目の前のその人も、その人から語られる人物もみんな例外なく愛おしい存在に感じられた。
自分の中にあったお母さんとお父さんの印象が柔らかいものになった。
起きた出来事自体がいいことか悪いことかはともかく、その始まりのところまで辿っていったとき、悪から生まれたものはひとつもなかったことがはっきりとわかった。
ぜんぶが愛から育まれたものだった。
私たちは自分だけでは難しいことも力を合わせれば、移ろいの中に、違った形の中に、こうしてひとつのものを見ることができる。

今回、私はいつも以上にずっと泣いていた。
みんなの人生の痛みや喜び、弱さと強さに感動して泣いた。
生きていてよかった、生きていてくれてよかった、と泣いた。
そのほかのときは、あまりなんなのかよく分からない涙でいっぱいだった。
認識できていない世界で何かが動いているみたいだった。
きっと大切なことが起きている。
ここに触れてあげることが大事なのだと思う。



自分に与えられた役割。
一人ひとりが見つけたそれを答えていく中、私はこの最後の問いかけに自分で答えられなかった。
代わりに家族が答えて助けてくれた。
2日目までに見てきたものすごくあたたかい光に反発するような感覚が湧き上がっていた。
家に帰ってしばらく経ってから、とにかく自分で自分を見守りながら待とう、待ちながら歩こうと思えた。
そうしたら今日、私の目の前に現れてくれた人との時間の中で「それでいいよ」と伝えてくれるようなことが起きて、私はやっと「そうか」と、その役割というものを受け入れ始めることが出来た。
前よりずっとしっかりと「大丈夫」と伝えられる自分がいることに気づいた。
きっとこうやって、ハッとしたり迷ったりしながら歩いていけばいいのだと思う。

 


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一足お先に帰る前に撮った家族写真。
たったの3日間でしっかりと心で繋がって、存在を歓迎し合った。
乗り越えてきたことをお互いに労った。
ここまで本気ですべてを見るということは本当に大変なことだったけれど、その時間はものすごい宝物になった。

みなちゃん、ふみちゃん、ゆうこさん、みねさん、やっさん、さおりちゃん、みんなのお母さんお父さん。
いっぱい助けてくれてありがとう!
とんでもなくみんなのことが大好き。
またすぐに会いたい。
今回いなかった家族のこともすごく思い出してた。
そしてなおさんこまよさん、おっきなおっきな愛であたたかく見守って導いてくれて、いつも本当にありがとう。

みんながそれぞれの場所で、元気に歩んでいけますように。
ほんとにほんとにありがとう*



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ノアのお父ちゃんお母ちゃん。


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食べることと歌うことと踊ることが好きだった、ちっちゃな私。