週末、ぽっかり空いた時間に南禅寺へ。
コンクリートの道はすごい人だったので、山の道を歩いて行きました。
「なんか気持ちいいなぁと思ったら、水の流れと同じ方向に歩いてたんやね」
近くから聞こえてきたその言葉に感動。
自然のごつごつした地面を踏みしめてお寺に着くと、手入れされた滑らかな床がいつもより更に心地よく感じられました。
乗り物もないずっと昔、もっともっと長くてガタガタの道を乗り越えて辿り着いた人にとっては、温かい言葉やご飯と同じくらい旅の疲れを癒したんじゃないだろうか。
そんなことを考えながら拝観。
南禅寺に来たらいつも三門にも上がるのですが(ここのお釈迦様が好き)、人が多かったのでまたの機会に。
「三門」って今調べてみたのですが、
「悟りに至る為に透過しなければならない三つの関門を表す、空、無相、無作の三解脱門を略した呼称」
だそうです。
空。
このへんについてのお話、ちゃんと読みたい。
帰りものんびり歩いて帰宅。
途中にあった、おじいさんがひとりでやっている小さなお店で飴を買ったら、
「うわぁ、ありがとう、ありがとうございます」
と言われて、じんわりしました。
あんなに気持ちのこもった「ありがとう」、久しぶりに聞いたなぁ。
自分はどうだろう。
心と、口にする言葉の連動。
最近なんでもないところで、大切なことに気付かされることが多い。
この日もそんな一日でした。