松田美緒さん トーク&ライブ

昨日、生徒さんからお誘い頂いて、松田美緒さんという方のトーク&ミニライブに行ってきました。

ほとんどの日本人が知らない民謡、隠れキリシタンによって歌い継がれた曲、他国に渡った日本人移民の歌など、様々な地で自ら探し歩き、それらの背景や想いに触れ、歌われています。

とっても美しい方。

奥の方に響いて、聴きながら泣きっぱなしでした。

心に染み渡る歌がたくさんありましたが、そのうちの一曲を載せておきます。





 




カーボヴェルデは世界でいちばん人種が混じり合った場所なのだという。ひと昔前は日本人もいた。私が歌う『サイコー』という歌は、1960年代、日本人の漁師がマグロ漁の基地として滞在していたカーボヴェルデのサンヴィセンテ島で『最高だよ』と言っていたのがきっかけで作られた歌だ。全ての人種を受け入れて混ざってきた国の人たちには、外から来るものをおおらかに迎え入れる気風がある。
(クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する より)

 

彼らはクレオールであることに誇りを持っている。暴力的な歴史のある人々のたくましさ、そこから生み出される素晴らしい文化に魅了された。
(トーク&ライブの中での美緒さんの言葉)


彼女のCD+BOOKのタイトルに使われている「クレオール」という言葉は国によっていろんな意味があるようですが、美緒さんの言葉も織り交ぜながら、私はこんな風に解釈しました。

「混沌とし、哀しみや反発する想いがありながらも、そこにあった元々の文化や人と混じり合い、力強く生き、生み出す人々。」