いつもクラスのとき、一人ひとりの調子を聴いてから始める。
言葉や体の感じからみんなのことを知れる、この時間がすごく好き。
勤務時間がばらばらな生徒さんが「20時間以上寝ていない」と言ったときに、
「私みたいにちょっと忙しいくらいで疲れたなんて言ってたら駄目ですね」
と、他の生徒さんが言っていた。
その人は半ば冗談でそう言ったのだけど、そういうふうについ考えて頑張って疲れている人はたくさんいると思う。
同じ状況を10人の人が体験したとき、10人ともがぴったり全くおんなじように感じることなんてない。
それぞれの環境、それぞれの感覚で、自分が疲れていると感じるなら「疲れている」でいいはずなのだけど。
私の感覚とあなたの感覚。
体の距離と心の距離。
好きということと何か他のこと。
嫌いということと何か他のこと。
外側の何かと自分という存在自体のこと。
別々のことを一緒くたに捉えてしまうことをやめて、区別して選択し行うこと。
それができないとき苦しいのだと色々な場面で教えてもらっていて、その都度「そうか」と思うのだけど、私は無意識についやってしまう。
でも今になって、その認識が少し高まった。
すぐに感じ取れないことがあるから、振り返ったりしながら、練習中。
区別をすること、ひとつだということ。
自分がやっていること、自分のものはないということ。
ひとつひとつゆっくり感じてみたら分かるけれど、早い流れの中や、一気に押し寄せると思考停止するときがある。
それらのことを自分の感覚でもっと分かっていきたいなぁと思う。