マントラクラスへの想い

2017年の前半は、サンスクリット語の50音やチャンティングルールなどを学ぶ、『マントラいっぽいっぽ』というクラスを開催していました。
「学ぶ」という感じの強いマントラクラスでしたが、1年でずいぶん移ろいました。
伝統のルールや発音は大切にお伝えしているのですが、
 
「音のエネルギーを楽しく感じられた」
「今の自分や内側にあるものに気づくことができた」
 
といった感想を頂くことが今では多くなっています。
こういう体験はとても大事な要素だなぁと思います。
聴いて、見て、使って、感じて、沁みていく。
頭の知識だけで使う言葉よりずっと、音の持つパワーが強くなる。


 
昔って、マントラの意味なんて何十年経っても教えてもらえなかったそうです。
先生の音をよく聴いて、口元だけでなく姿勢も含めよく見て、ただずっと唱え続ける。
今になって、その大切さや、そこから受ける恩恵を実感するようになっています。


 
このマントラの時間は意味もシェアしたりお勉強要素はありますが、昔から大切にされてきた感覚をわたしも大切にお伝えしていきたいと思っています。
学ぶことと感じること、型と自由、より柔らかく楽しく結んで行き来をしながら重ねていけるクラスを作っていきたいです*
型って、私たちはもっと自由で制限がないということを思い出させてくれます。
自由って、無限の可能性がある中で自分に今必要なものを浮かび上がらせてくれたり、選ぶことの大切さを教えてくれる。
日々の暮らしに生きていく智慧を、マントラの美しい響きを通してみんなで感じていけたら嬉しいです*